日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2023年5月18日あがり症は声の出し方で克服できる!

 

★世の中にあがり症の人は多い


日本話し方センターのベーシックコースでは全12回の内の2回目に『あがりを克服するスキル』という講義を行っています。その講義の中で「今までに人前で話す時にあがってしまった、という経験がある人は手をあげてください」と尋ねると、受講生全員の手があがります。このことから推察すると、世の中のほとんどの人は大なり小なり、あがり症なのかも知れません。


★あがり症の克服方法は人それぞれ


では、どうすればあがり症は治せるのでしょうか。先に述べた『あがりを克服するスキル』という講義では、そのポイントを6つ紹介しています。そのどれが有効かは人によって異なります。あがり症の人は心臓がバクバクすると同時に様々な症状が現れますが、それらは人によって異なります。
・手足が震えてしまう
・空気が喉にあがってきて息苦しくなる
・体が左右に揺れて止められない
・手のひらが汗でびっしょりになる
このようなことが起きる原因もまた人それぞれです。従って、克服の仕方も人によって効果があるものが異なってくるのです。

 

★大きな声で話す


しかし、多くの人がその効果を認める克服方法があります。その一つに『大きな声で話す』ということがあります。
大勢の前で話をする際、話をする人は、自分を見ている聞き手の目をとても恐く感じます。そしてそのまなざしにある種の圧力を感じてしまいます。この圧力があがり症を引き起こす大きな要因なのです。あがり症でスピーチが苦手な人は、つい弱気になって聞き手の圧力に負けてしまい、極度に緊張してあがってしまうのです。従って、この聞き手の圧力を感じないようにすることがあがり症克服の第一報になります。話をする人も聞き手に対する圧力を発することで、聞き手の圧力をはね返すことが必要です。
そのために有効な方法が『大きな声で話す』ことなのです。大きな声を出せば気持ちが前向きになり、圧力に負けまいとする勇気が出てきます。また、大きな声でその場を支配する気持ちになることもできるのです。

実際に大きな声で話せるようになったために以前よりもあがらなくなったという受講生は大勢います。大きな声で話すことは実績にも裏付けられた効果的な方法です。


★喉をゆるめて話す


しかし、今まで小さな声で話していた人がいきなり大きな声で話すことはなかなかできません。それなりにトレーニングが必要です。そこで、以下に大きな声を出すトレーニングの留意点を2つご紹介します。

まず1つ目は、喉をゆるめて話すことです。
あがっている人の多くは、自分でも気付かずに喉を絞めて話をしています。緊張すると体中の至る所に無用の力が入ってしまいます。喉にもそういう力が入って空気の出入り口を狭くしてしまう人が案外多いのです。大きな声を出すためには何よりも喉から吐き出す空気の量を多くしなくてはいけません。また、大きくてよく通る声を出すためには頭蓋骨に反響させるような声を出す必要があります。喉を絞めていたのではこの反響効果も得られません。
喉を広げるトレーニングとして、まず喉をあくびをした状態にしてください。思い切りあくびをすると、喉が大きく広がる感じがします。次にその状態で「あ~~~~!!!」と声を出してください。確実にいつもよりも大きくて響く声が出るはずです。このトレーニングを毎日行うと次第に今までよりも声が大きくなります。目安として、その声を20秒出し続けられるようになればかなり大きな声が出せるはずです。声を出す場所がなければ、1人カラオケなどを利用するのもよいですね。

 

★息を勢いよく吐く


2つ目は、息を勢いよく吐くことです。
声が小さい人は、話す時に喉の声帯に送り込む息の量が足りないという特徴があります。肺活量を急に増やすのは無理ですが、話す時に今までよりも多くの息を声帯に送り込む、つまり勢いよく息を吐くことで声は大きくなります。また、勢いが出るので声にハリも出てきます。1つ目の喉をゆるめるトレーニングがある程度できるようなったら、息を勢いよく吐くことも意識してみると確実にできるようなるはずです。ぜひお試しください。

 

ベーシックコースを受講してあがり症を治しましょう!


今回は大きな声を出すことであがり症を克服することについてお話しました。ベーシックコースでは、これ以外にもあがり症を克服する方法について講義でお伝えし、トレーニングで受講生一人ひとりに合ったやり方をご指導しています。ぜひ受講をご検討ください!

 
>横田章剛のブログTOP